前回まで「持ち家のメリット・デメリット」、「賃貸のメリット」についてお話しました。
今回は「賃貸のデメリット」についてお話します。
デメリット① 「借りている家」なので資産にはならない
いくら家賃を払っても、何年払い続けても、賃貸は自分の資産にはなりません。所有者は大家さんです。いつまで住めるかも、家賃の決定権も大家さんにあります。
自分の資産ではないということは、いつ退去してくれ、と言われても仕方ない状況ということです。持ち家の場合は自分の資産なので、いくら建物が経年劣化して資産価値が落ちたとしても自分の物です。老後も住み続けられます。賃貸はそうはいかないので、早い段階で老後の住居はどうするのか考えておく必要があります。
デメリット② リフォームなどは自由にできない
借り物ですので、リフォームやリノベーション、壁や床を傷つけるようなDIYはできません。
ペットの飼育にも制限があることは多いので、自由度は持ち家に比べて低いと言えます。DIYが好きな方やペットを飼いたい方は賃貸よりも、持ち家で自分好みの家づくりをした方が向いているかもしれません。
デメリット③ 老後も借り続けられるのか、住み続けられるのか不安
賃貸に住み続けるなら、前述で少し触れましたが老後のことも考えておかなければなりません。
気軽に住み替えできる自由度は高いですが、いつ大家さんに退去を求められるか分かりません。急に賃貸経営を辞めたいから数か月後に退去してくれ、と言われるかもしれません。家賃の値上げもあるかもしれません。
フットワークが軽い若い年代なら「別の物件に住み替えればいいか」で済みますが、高齢の場合はどうでしょう。収入があれば良いですが、定年退職後だとしたら?
希望通りの物件が借りられない可能性もあります。エレベーターなしの4階の物件や、病院やスーパーなど生活圏内にない不便な立地の物件など若い頃は選び放題だったのに、高齢になるほど選択肢が少なくなったり、審査のハードルが高くなったりする恐れもあります。
次回は「持ち家・賃貸」どっちがいい?のまとめをお話していきます。