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建築条件付き土地のメリット・デメリット

カテゴリ:不動産コラム

前回お話した建築条件付き土地の続きで今回は建築条件付き土地に家を建てるメリット・デメリットについてお話します。



建築条件付き土地コラムはこちら

 

 




メリット


 

・建築条件なしの土地より物件を探しやすい

 

・間取り・プラニングが自由(自由でないこともある)

 

・建築会社(工務店)選びで苦労しない

 

・建築中に工事品質をチェックして欠陥を防ぎやすい

 

主なメリットは以上の通りです。これを掘り下げて説明します。

 

建築条件なしの土地より物件を探しやすい

 

注文住宅を建てたくても土地を持っていない人ならば、まず土地探しをしなければなりません。

しかし、土地を探してみた人ならわかると思いますが、希望する土地を見つけるのは簡単ではありません。

 

郊外の住宅地や地方であればまだ見つけやすいことも多いですが、都市部で注文住宅を建てるのに適した土地を適切な価格(相場と大きく開きの無い価格)で見つけるには相当な時間を要することもありますし、いくら時間をかけても見つからないこともあります。

 

しかし、建築条件付き土地を検討対象とした途端に選択肢が増えるということはよくあることです。

不動産会社が土地を仕入れた場合、更地で転売するよりは建物の売買や建築でも利益を求めるのは自然なことですから、土地だけで売ってもらえないことは多いのです。

 

間取り・プラニングが自由(自由でないこともある)

 

建築条件付き土地では前述の通り建築会社を指定されていますが、土地の買主(建物の施主)が希望する間取りやプランで家を建てることができるという特徴があります。こだわりのある家を希望している人には嬉しいメリットですし、強いこだわりがなくとも間取りを自由にできることは多くの人がメリットだと感じるでしょう。

 

後からお話しますが、それほど自由ではない取引も決して少なくありません。

これについては、この後のデメリットのところであげている「間取り・プラニングに対する制約が多いことがある」や「建築会社(工務店)の標準仕様を強制されることがある」を熟読してください。

 

建築会社(工務店)選びで苦労しない

 

注文住宅を建てるときは、土地探しと同じくどの建築会社(ハウスメーカー等)に工事を依頼するかで迷い、悩むものです。

いろいろなハウスメーカーや工務店の話を聞くうちに、一体何がよいのかわからなくなり、疲れ果ててしまう人もいます。

 

建築条件とき土地では、土地の契約においてはじめから建築会社を指定されているため、建築会社選びで苦労する必要はありません。

会社選びに時間・労力を費やしたくない人や建築を希望するハウスメーカー等が無い人には向いていると言えます。

 

建築中に工事品質をチェックして欠陥を防ぎやすい

 

建売住宅を探していた人にとって、これから建築工事を始めようとする物件を買うことは、建築中の様子をチェックできるというメリットがあります。

完成済みの建売住宅ならば完成時の状況しか検査できませんが、これから建築するわけですから、基礎工事から完成まで第三者の住宅検査を入れて欠陥工事を未然に防ぐことができるのです。

 


 

デメリット

 

 

・希望の建築会社(工務店)で家を建てられない

 

・間取り・プラニングに対する制約が多いことがある

 

・建築会社(工務店)の標準仕様を強制されることがある

 

・間取り検討に十分な時間をもらえないことがある

 

以上が代表的なデメリットですが、気になる項目がありましたら要注意です。1つ1つ説明していきます。

 

希望の建築会社(工務店)で家を建てられない

 

建築条件付き土地の特徴の1つが、建築会社を指定されることですから、既に希望するハウスメーカーや工務店がある人にとっては、この点を妥協できるかどうかが非常に大きな壁となります。

 

住宅展示場巡りをして建築会社を先に決めている人もいますが、建築会社選びと土地探しを平行しならがら、希望を調節していきたいところです。

 

間取り・プラニングに対する制約が多いことがある

 

建築条件付き土地を購入した場合、建物の間取りや仕様といったプラニングの点で建築会社からいろいろな制約を設けられることがあります。

希望を伝えても、「それではできない」と返答されることが多いという悩みを持っている人は少なくありません。

 

土地の売主が不動産の売買を主な事業としており、建築工事や設計を外部にほぼ丸投げしているような会社である場合、こういったことがよくあるようです。

 

土地の売主は、もともと建売住宅を販売するくらいの感覚で建築条件付き土地の販売をしていることがあり、そういった土地を買うとよくトラブルが起こっています。

「フリープラン」「自由設計」などと謳っておきながら、何も自由に決められないというクレームは多いのです。

 

建築会社(工務店)の標準仕様を強制されることがある

 

ときには、建築会社があらかじめ用意している標準仕様なるものを強制されることもあります。

キッチンやユニットバスなどの設備からフローリングなどの内装まで指定されたものを強制されるのです(もしくはいくつかの選択肢から選ぶ)。

 

注文住宅だと思っていたのに、ほとんど施主の意思を反映してもらえないとなれば、不満が溜まり後悔するのも無理はありません。

 

なかには契約前に不動産会社から「建売みたいなものですから」と説明を受けており、納得して購入している人もいますが、「フリープラン」「自由設計」などと言われていた人ならば納得できるはずもありません。

 

間取り検討に十分な時間をもらえないことがある

 

土地の売買契約を締結してから間取り・仕様を決定するまでの期間は、いくらでも好きなだけあるわけではありません。

一般的には、土地の売買契約から建物の工事請負契約を締結するまで3カ月です。

 

その3カ月間に建築会社や設計者と何度も打ち合わせの場を設けて話し合い、もちろん家族でも話し合って決めていかなければならないのです。

契約前に決めたプランの図面を提示してもらって、それを確認してから契約するわけですから、打合せや検討に避ける期間は長くても2カ月半程度です。

 

ときには、時間が足りずに見切り発車となってしまい、後から後悔している人もいます。



建築条件付き土地のメリット・デメリットをお話しましたが、建築条件付き土地は自身に合うものかどうか判断するのも良いと思います。


明日は建築条件付き土地を購入する際の注意点をお話します。








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柳田 直喜

「住まいで困った事があれば、埼玉開発へ!!」と安心で頼られる存在であり、心地良い豊かな生活を送るため、お客様ひとりひとりの夢と希望を実現していくお手伝いをさせていただきたいです。 また歩く金融機関と言われる程、住宅ローンに強いです。

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