前回は「建売住宅と注文住宅で寿命は違う」についてお話をしました。
今回は建売住宅と注文住宅の寿命をのばすにはどのようなメンテナンスをすればよいかお話します。
① 外壁・屋根の塗装
建売住宅の寿命を延ばすために、建築から10年前後のタイミングで外壁や屋根の塗り替えを実施しましょう。
屋根や外壁の塗装は直射日光や雨風によって劣化してしまいます。
屋根や外壁の塗装が劣化したまま放っておくと、防水性が下がって雨漏りしやすくなります。
また、ひび割れが大きくなったり雨漏りによって木材が腐ったりして、建物が倒壊する危険も。
逆に、屋根や外壁の塗装が劣化したら塗り替えをするようにすれば、雨漏りや倒壊の危険が発生しにくく寿命が延びます。
② 雨漏りの修繕
住宅の雨漏りは、築30年ほどで40%ほどにもおよぶといわれています。
建売住宅の寿命を延ばすために、もし雨漏りが発生してしまったらすぐ修繕するようにしましょう。
雨漏りを放置すると木材が腐ってしまい住宅の寿命が短くなってしまうので、木材が腐る前に修繕するのが重要です。
特に、住宅品確法で品質が保証されている10年間の期限が切れる前には、雨漏りが発生していないかしっかり確認しましょう。
10年以内であれば、無償で修繕してもらうことが可能です。
③ 設備機器の更新
建売住宅の寿命を延ばすためには、給排水管をはじめとする設備機器の更新も必要です。
築10~15年ほどを目安に更新しましょう。
もちろん、設備機器の更新にはコストがかかります。
しかし長い目で見ると、設備機器を更新して住宅の寿命を延ばしたほうがコストパフォーマンスがよいといえます。
④ 防蟻処理
建売住宅の寿命を延ばすためには、シロアリ被害を防ぐための防蟻処理することも重要です。
防蟻処理はだいたい5年周期で実施することをおすすめします。
湿気の多い水回りや、湿気が多い場合は柱や壁の中にもシロアリが発生する可能性があります。
シロアリに木材を食い荒らされると、柱が穴だらけになり脆くなるので、建物が倒壊するリスクが上がってしまいます。
シロアリ被害で寿命が縮んでしまわないように、5年周期で防蟻処理しましょう。