住宅購入にはほとんどの方が利用する「住宅ローン」。
現在、「超低金利政策」の影響で、住宅ローン金利は非常に低い水準で推移しています。
利用者にとっては、借りる金額が同じでもローン金利が低くなれば、月々の返済額は抑えられます。また、金融機関側も、なるべく貸し出しを増やすために、融資条件を緩和する動きがあり、以前よりも住宅ローンを組みやすくなったと言われています。
ここで気になるのは、派遣社員・契約社員などのいわゆる「非正規雇用」の方々です。住宅ローンが組みやすくなったとは言え、「安定していない非正規雇用では難しいのでは?」と思われる方が少なくありません。
今回は「非正規雇用」の方でも住宅ローンが組めるのかお話します。
結論から言うと、非正規雇用の方でも住宅ローンの利用は可能です。
住宅ローンを組むためには融資審査に通過する必要があります。ただ、この融資審査で最も重視されるのは、雇用形態が「正規か非正規か」ではありません。当然ですが、「返済能力があるか否か」が最も重要なポイントなのです。
確かに、非正規雇用は、正規雇用に比べて「雇用が継続されるか」という点では劣ると言えるでしょう。しかし、非正規雇用でも、これまでの経歴や現在の収入状況によっては、返済能力が十分あると認められる方もいます。逆に、正規雇用でも、勤続年数が短すぎる、勤務する会社に不安があるなどといった理由で融資審査を通過できない、という可能性もあるのです。
したがって、非正規雇用だからといって住宅購入を諦める必要はありません。キャリアや年収など、ご自身が社会的信用をどの程度有しており、それによってどの程度の借入が可能かを客観的に評価することが重要です。
次回は「非正規雇用」の方がローンを組むための目安となる年収などについてお話します。