住環境は日ごろの生活満足度に直結します。 お家の内容と共に重要なのがその立地です。
今回は「駅近」・ 「駅遠」 それぞれのメリット・デメリットについてお話します。
【駅近】
<メリット>
・ 通勤・通学時間が短くなることが多い。
・ 商業施設など生活に必要な施設が多い。
・ 人通りが多く明るい道も多いため夜道なども比較的安心。
・ 比較的売却しやすい。
<デメリット>
・ 比較的価格が高い。
・ 建物が密集しがちなため、陽当り・眺望が良くないケースが多い。
・ 開発が多いため、入居後に環境が変化する可能性が比較的高い。
・ 人通りや電車・車の通行量が多く、騒音が気になることもある。
・ 繁華街などでは治安が心配なこともある。
「駅近」を選んで良かった点には、
「通勤・通学が楽になった。」などの、「利便性」があげられることが多いです。
駅近くには、スーパーなどの生活に必要な施設が集まりやすく、用事を短時間で済ませやすいのも大きなメリットです。
一方で、
「元は陽当りが良かったのに、前に建物が建ってしまった。」
「深夜までやっているお店が多く、うるさい。」
など、環境面での不満を持つ人もいます。
【駅遠】
<メリット>
・ 比較的価格が安い。
・ 同じ価格であればより広い、グレードの良い物が購入できる。
・ 敷地や周辺の空間に余裕があるケースが多く、陽当り・眺望を確保できる物件が多い。
・ 駐車場を確保しやすい。(機械式でなかったり、使用料が安かったりすることも多い。 )
・ 緑が多いなど、住環境が良いことが多い。
・ バス停が近ければ「駅近」よりも歩く分数が少ないこともある。(ただし、夜遅くなるとバスが終わっている場合も。)
<デメリット>
・ 通勤・通学時間が長くなることが多い。
・ バス利用の場合、時間が読みづらい。
・ 徒歩や自転車で駅と行き来する場合は天候によって左右されがち。
・ 人通りが少なく、夜道が怖いケースも。
・ 住宅街では近隣に商業施設などが少ないことも多い。
「駅遠」物件を選んで良かった点には、
「遮るものがなく、陽当り・眺望が良い」「公園が多く、子どもを遊ばせやすい」などの「環境」に関する点や、「同じ価格で子ども部屋を確保できた」など、「価格」や「広さ」に関する満足度の高さがあげられることが多いです。
一方で、
「最寄駅まで自転車だが、雨の日などがつらい。」
「周辺にお店があまりなく、買い物しづらい。」
など不便さを感じる人もいます。
●「駅近」「駅遠」を選ぶ3つのポイント
① 探す条件には優先順位をつける。
「駅から近くて、静かな環境で、陽当り・眺望もよく、価格も安い」
そんな物件があればよいのですが、なかなかそうもいきません。
まずは、ご自身やご家族の中で優先される事項を確認しましょう。
「多少狭くても駅から近く、家族との時間を増やせること」
であれば、「駅近」が最も優先されるかもしれません。
「車がある生活」で「価格を抑えて教育費に回したい」
であれば、駅から遠くても条件が合うことが第一かもしれません。
優先事項の高い条件が「駅近」寄りの条件なのか、
「駅遠」寄りの条件なのかまずは考えてみましょう。
新たな発見があるかもしれません。
② 駅から現地は実際に行き来して距離感を実感する。
不動産表示の「駅徒歩○分」は、「80m=1分」で表示する決まりがあります。
駅からの距離が800mであれば「10分」です。(なお、801mであれば「11分」の表示になります。)
距離を基にした表示になりますので、「信号の待ち時間」や「踏切」「坂」などの条件は考慮されていません。
「「駅徒歩10分」よりも「駅徒歩12分」の物件の方が実際かかる時間が短い」
ということも普通にあります。
ご自身にとって「近い」と感じるか、「遠い」と感じるか、
実際に行き来してみて体感してみると良いでしょう。
③ 生活するうえでの動線を考える。
生活するうえでの動線も大切です。
例えば、『駅徒歩5分』のマンションであっても、
「スーパーが駅の反対側にあって、毎日そこに寄っている」となると、
駅とマンション の間にスーパーがある『駅徒歩8分』の
マンションの方が生活満足度が高いかもしれません。
「車をよく使う」ということであれば、駅前の商業施設よりも車で行きやすい商業施設の充実度の方が重要かもしれません。
ご自身の生活スタイルや習慣もよく考えてみてくださいね。