引越しの初期費用にかかるものには、敷金、礼金、前家賃、仲介手数料、火災保険料などがありますが、これらを合算すると、だいたい家賃5ヵ月分の費用になってきます。家賃が安くても、初期費用にはそれ相応の金額が必要になるため、それが支払えない場合は敷金、礼金なしの物件や仲介手数料なしの物件、またはフリーレント物件などを探すことをおすすめします。
・敷金(しききん)
敷金とは賃貸物件を借りる際に保証金として預けておく費用のこと。退去時に借主の義務となる「原状復帰」を行う際のクリーニング代などに使うので、あくまでも預け金と覚えておきましょう。一人暮らしの場合1ヶ月〜2ヶ月程度の場合が多いです。
・礼金(れいきん)
礼金とは賃貸物件を借りる際に、大家さんに「謝礼」として払うもの。預け金である敷金とは違い、謝礼なので戻ってこない費用です。こちらも一人暮らしの場合1ヵ月~2ヵ月程度の場合が多いです。
・前家賃(まえやちん)
入居前に入居月・翌月の家賃を支払うもの。入居後の1ヶ月分を前納するのが一般的です。月の最初から入居するのではなく、月の中途半端な日程、例えば11日、15日など、から入居した場合は日割り家賃を支払うことになります。
・仲介手数料(ちゅうかいてすうりょう)
物件を借りたのが貸主(かしぬし。大家さん)ではない場合、仲介手数料という紹介料を支払うのが一般的です。基本は家賃の1ヶ月分です。
・火災保険料(かさいほけんりょう)
入居後に火災の被害に遭った場合の家具家電や建物自体を守る火災保険も、入居時に加入することが多いです。
・鍵交換費用
鍵交換費用も、契約によりますが借主が負担するのが一般的です。鍵の種類によって金額も変わりますが、だいたい1万円~程度、ディンプルキーなどの防犯性能が高い鍵で5万円程度です。一人暮らしの場合変えない人もいますが、セキュリティ面を考えると多少出費してでも交換しておきましょう。
・保証会社利用料
連帯保証人や保証人での契約ができない場合、保証会社を利用する費用がかかることがあります。初めての一人暮らしの場合は、父親や母親などの両親が連帯保証人になる場合が多いのですが、やむ追えない事情がある場合や、該当の物件が保証会社に入ることを必須としている場合は必要になります。