エアコン(クーラー)を使うと電気代がとても高くなるイメージがあります。いったい、エアコンの電気代はどれくらいかかるのでしょうか。エアコンの使用にかかる電気代の計算の仕方をお話します。
エアコンの電気代を正確に求めるには、「期間消費電力量」を確認します。期間消費電力量というのは、そのエアコンを1年間、冷暖房で使用した際にかかる電力量の目安です。
期間消費電力量×1kWhあたりの電力量料金=1年間の電気代の目安
例えば、期間消費電力量が800kWhと記載されていた場合、1kWhあたりの電力量料金を27円で計算すると、
800kWh×27円=21,600円
となり、年間にかかる電気代の目安は21,600円ということがわかります。
通常、家電の電気代を計算するには記載されている消費電力から計算することが可能ですが、エアコンのように運転中に消費電力が大きく変化するものは、記載されている消費電力から電気代を計算するのは難しいんです。
エアコンのカタログなどの仕様欄に、畳数のめやす冷房15〜23畳(25〜39m2)・能力(kW)5.6(0.6〜6.0)・消費電力(W)1,600(105〜2,020)が記載されています。
能力(kW)というのは、エアコンの標準パワーを示しています。冷房5.6(0.6〜6.0)という数値は、標準パワーが5.6kW、パワーの範囲が(0.6kW〜6.0kW)ということを表します。
消費電力(W)を見ると、冷房1,600(105〜2,020)となっています。
これは、冷房時に5.6kWの標準能力を発揮しているときに1,600Wの消費電力を使用する、ということです。
つまり、室内を暖めている間だけ1,600Wの消費電力を必要とするということで、エアコンをつけている間は常に1,600Wの消費電力を使っている、というわけではありません。また、(105〜2,020)という数値は、最小出力での運転時に105W、最大能力での運転時に2,020Wの消費電力を必要とするということを表しています。
そのため、エアコンの電気代を消費電力から正しく計算するのは難しいんです
最後に目安としてお話をすると、
14畳用のエアコンを1時間使用した場合の電気代は、2.8円〜36.5円(消費電力105W〜1,350W)となります。