中古住宅を購入してリフォームする場合、ローンはどうなるの?とお客様からよく相談を受けます。
中古住宅を購入するときの住宅ローンは、基本的には新築と同じです。中古住宅だからといって、特に不利になるような条件はありません。
中古住宅の場合、住宅ローンを組むにあたって注意が必要な点がいくつかあります。
中古住宅とは言っても、
築3年の家も中古住宅ですし、築30年の家も中古住宅です。
住宅ローンは最長35年で組むことが出来ますが、古い中古住宅の場合、金融機関によっては住宅ローンの借入期間が短くなってしまうことがあります。借入期間が短くなってしまうと、毎月の返済額が増えて家計のやりくりが大変になってしまいますので、中古住宅を購入しようとする場合には、候補物件が出てきたら早目に金融機関に相談された方がいいと思います。
住宅のリフォームのために利用できるローンは「リフォームローン」と「住宅ローン」の2種類です。
リフォームローンは
・借入金額の上限が1,000万円程度
・借入期間は10年~15年以内
・金利は住宅ローンより高め
・担保は不要
住宅ローンは
・借入金額の上限は1億円程度
・借入期間は最長35年
・金利は低い
・担保は抵当権設定が必要
※借入金額や借入期間等は金融機関によって異なることがあります。
上記のように、リフォームローンと住宅ローンでは借入額等の条件が違ってきます。できれば「住宅ローンを利用したい」と考えても、中古住宅を購入してリフォームを行う場合、タイミングによっては、住宅ローンが使えない場合がありますので注意が必要です。簡単に説明をすると以下の内容になります。
① 中古住宅購入と同時にリフォーム
中古住宅の購入と同時にリフォームを行うのであれば、リフォーム資金まで住宅ローンで対応できる金融機関は多いので、リフォーム分を住宅ローンで対応できる金融機関を探されてローンを組まれると家計への負担は軽減されます。
② 住宅購入後にリフォーム
中古住宅を購入してすぐにはリフォームをしないで、一定期間経ってからリフォームを予定している場合には、住宅ローンを使うのは難しくなります。
金融機関でリフォーム代を借入れする時に、住宅ローンの返済が終わっていないと、リフォームローンで借入れすることになります。リフォームローンは金利が高く借入期間が短いので、毎月の住宅ローンの返済にリフォームローンの返済が乗っかると、家計の負担が大きくなってしまいますので注意が必要です。
そこで注目なのが「リフォーム一体型住宅ローン」です。
中古住宅の購入と併せて行うリフォーム工事に必要な資金をまとめて借り入れることができます。
住宅を購入してからリフォームローンを借りるよりは金利面では有利になるはずです。
リフォームのための借入れは、その時期によって大きく変わってきますので、
リフォームはいつ頃行う予定なのか?
資金はどう準備するのか?
あらかじめ計画しておくことが大切です。