中古の物件購入時に新耐震基準か旧耐震基準か気にしていますか？
新耐震基準であるかないかは、不動産を購入する場合や不動産投資をする場合でも重要な意味を持ちます。
融資でも影響してきますし、何より物件価値が違います。
また作りが違います。
そんな新耐震基準は1981年(昭和56年)6月1日に施行されました。
では1982年以降に竣工された建物は新耐震基準なのでしょうか？
・1981年築
最近1981年9月築の物件の検討をしていました。
この物件は残念ながら新耐震基準ではありません。
施工されたのが1981年6月1日のことで、それから竣工までには時間が掛かります。
・1982年築
同様に1982年築は新耐震基準，旧耐震基準、入り混ざった状態です。
・1983年築
1983年築になってくるとほぼ新耐震基準でしょう。
※1981～1982年は個別確認が必要
築年数だけでは新耐震か旧耐震かははっきりしません。
小規模木造なら1981年末築でも新耐震基準である可能性はあります。
また施工以前にもすでにこういった指導は行われていたようです。
つまり一概に施工前だからといって旧耐震基準とも言えないことになります。
特に分譲マンションのような鉄筋コンクリート造で規模の大きな物件になってくると、1982年築でも新耐震基準でない可能性があります。
・築年数ではわからない
新耐震基準か旧耐震基準かは1981年6月境では元々ありません。
さらに竣工は物件の規模や工期の遅れが関わってきてしまうため、個別に調べないと築年数だけではわかりません。
ただ1983年築以降ならほぼ新耐震基準と思って良いでしょう。
総じて築年数だけで予測せずに個別に確認する必要があります。
