結婚や出産などのライフスタイルの転換期を迎え、マイホームを手に入れたいと思い、選択肢の一つとして中古住宅・一戸建てを購入してリフォームしようと考える方が増えています。
これは、予算的に新築を購入するのは厳しいが、中古住宅・一戸建てなら新築に比べ低予算ですみ、何とかなりそうと考えるためです。
今回は中古戸建ての一般的なリフォームにかかる費用について築年数別にお話します。
築5年・・・10万円
クリーニング
畳の表替えなど
築10年・・・150万円
クリーニング
畳の表替え
クロス交換
温水洗浄便座交換
外壁塗装
屋根補修
築15年・・・265万円
クリーニング
畳の表替え
クロス交換
温水洗浄便座交換
外壁塗装
屋根補修
ユニットバス交換
給湯器交換
洗面台交換
築20年・・・375万円
クリーニング
畳の表替え
クロス交換
温水洗浄便座交換
外壁塗装
屋根補修
ユニットバス交換
給湯器交換
洗面台交換
キッチン交換
トイレ本体交換
フローリング工事
築25年・・・485万円
クリーニング
畳の表替え
クロス交換
温水洗浄便座交換
外壁塗装
屋根補修
ユニットバス交換
給湯器交換
洗面台交換
キッチン交換
トイレ本体交換
フローリング工事
間取り変更(2部屋を1部屋にした場合)
上記の価格は一般的な修正箇所とその予算です。
築年数が古いほど、設備の老朽化や、リフォームすることで使い勝手がよくなる箇所が増えるため、予算も大きくなります。
また、マンションの場合は、修繕積立金で外壁や駆体内の配管などを計画的に修繕しますが、一戸建ては屋根や外壁の修繕も自分で行う必要があります。
また、リフォーム費用の他に『リフォーム工事に関わる諸費用』が掛かります。
主に2つの費用で工事全体の費用における諸経費の割合は8~22%と、リフォーム会社や工務店でそれぞれ異なりますが、工事を適切に行ったり、会社を運営するために必要な費用となります。
・現場管理費
工事担当者が正しい施工をしているか、工事の進捗状況に問題はないかなど、現場を取り仕切る監督員、工事管理者の人件費です。建物の劣化状況に合わせて工事を行う場合や住まいに内装などこだわりがある場合には、現場管理が特に重要になります。
・一般管理費
リフォーム会社や工務店の事務所を維持するための経費です。光熱費や事務所の家賃、総務経理など間接部門のスタッフの人件費などが該当します。
価格や立地だけではなく、築年数も中古住宅購入の判断材料とすることも必要です。
中古住宅を購入してリフォームを考える場合、まず、できるだけ安く住宅を購入しようと考えるかもしれません。
しかし、築年数が深いと、設備の老朽化や、リフォームすることで使い勝手がよくなる箇所が増えるため、逆にリフォームに多額の費用がかかり、トータルでの費用が高くなってしまう可能性があります。築年数の浅い中古住宅であれば、新築と同じ立地条件や間取りでも比較的安く購入でき、リフォームをしなくてよい場合もあります。
そこで、中古住宅購入の際には、築年数も判断材料に入れて、費用をトータルで考え、リフォームの費用を抑えることができます。