火災保険の補償内容

不動産コラム

柳田 直喜

筆者 柳田 直喜

不動産キャリア13年

「住まいで困った事があれば、埼玉開発へ!!」と安心で頼られる存在であり、心地良い豊かな生活を送るため、お客様ひとりひとりの夢と希望を実現していくお手伝いをさせていただきたいです。
また歩く金融機関と言われる程、住宅ローンに強いです。

火災保険の補償内容と補償範囲をお話します!



火災保険の補償内容は、火災をはじめとした自然災害などにより建物や家財が損害を受けたときに支払われる損害保険金がメインになっています。
契約時に決めた保険金額を上限として、実際の損害額分の保険金が受け取れるというイメージです。

ここで重要なポイントは、火災保険の補償範囲です。「火災保険」という名称から、その補償範囲は火災のみに限定されているイメージがあるかもしれません。
しかし、実は多くの火災保険では、火災以外にも落雷や風水災などの自然災害、あるいは盗難・破損・爆発などによる被害も補償範囲に含まれています。

では、火災保険の補償範囲はどのようなケースをカバーしているのでしょうか。
代表的なものを具体例とともに見ていきましょう。

【火災保険の補償範囲】
●火災
失火やもらい火による火災の損害の補償
例:火災により住宅が燃えてしまった等

●落雷
落雷による損害の補償
例:雷が落ちて家電製品がショートした等

●破裂・爆発
破裂や爆発による損害の補償
例:漏れたガスに引火して爆発が発生した等

●風災・雹災・雪災
風・雹・雪などによる損害を補償
例:強風で窓ガラスが割れた、割れた窓ガラスから雨が吹き込み家電製品が使えなくなった等

●水濡れ
漏水などによる水濡れの損害を補償
例:給排水設備の故障により部屋が水浸しになった、マンション上階からの水漏れで部屋が水浸しになった等

●水災
台風や集中豪雨による損害を補償
例:大雨で床上浸水してしまった等

●盗難
盗難にともなう、盗取・損傷・汚損による損害を補償
例:泥棒に鍵や窓ガラスを壊された、泥棒に現金や家電製品を盗まれた等

●騒擾・集団行為等にともなう暴力行為
騒擾や集団行為による暴力・破壊行為の損害を補償
例:労働争議に巻き込まれて家を壊された等

●建物外部からの物体の落下・飛来・衝突
建物外部からの物体による損害を補償
例:家に車で突っ込まれた、飛んできた野球ボールに窓ガラスを割られた等

このように火災保険は、保険会社や保険商品によって若干の違いは見られるとはいえ、実に幅広い補償範囲を持っていると言えます。また、それらの補償のうち自分に必要なものだけを付帯し、細かくカスタマイズできるタイプも多くなっています。自身の生活環境にはどの補償が必要かを明確にし、適切な補償範囲に設定していくようにしましょう。

ただし注意を払いたいのは、火災保険では地震による損害は補償の対象外となっている点です。
地震やそれによって発生した津波・噴火などで建物や家財が火災・損壊・流失などの被害に遭ったとしても、火災保険のみでは補償を受けられません。
この地震のリスクに備えるための保険としては地震保険があります。
火災保険とセットでしか加入できないので、火災保険を検討するときに一緒に考えてみると良いでしょう。

今夜直撃する台風でお家に被害があった場合には、火災保険の補償が受けられる可能性があるので、どのような補償内容で火災保険に加入しているのか確認することをおすすめします!



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