①火災保険とはどんな保険?
火災保険は損害保険の一種で、火災や落雷、風水害などの事故によって生じた建物や家財の損害を補償する保険です。
建物とは建物本体やそれに付帯する門・塀・物置などのことで、家財とは建物の中にある家具や衣服などのことを指します。
家で出火を起こしてしまい、建物や家財が損害を受けた場合、さまざまな経済的ダメージを受けることになります。
家を建て直したり、家具をそろえ直したりするには、かなりの費用がかかってくるでしょう。
火災保険は、そのような火災の経済的なリスクをカバーしてくれる「住まいの保険」です。
私たちが安心して日常を過ごすうえで、決して欠かすことのできない“もしものときの備え”とも言えるでしょう。
② 保険の対象は「建物」と「家財」と「建物+家財」
「保険の対象」とは、補償が適用される対象のことです。
火災保険では、その保険の対象を①建物のみ、②家財のみ、③建物+家財の3つの中から選ぶことができます。
改めて確認しておくと、「建物」は建物本体やそれに付属する門・塀・物置・車庫など「建物に付帯していて動かせないもの」です。
それに対して、「家財」は、家具・テレビ・冷蔵庫・洋服・カーテンなど「建物の中にあり動かせるもの」だと覚えておきましょう。
火災保険の「保険の対象」
気をつけたいのは、保険の対象を建物のみにした場合、家財が損害を受けたとしても補償を受けられないことです。
あくまで家具や家電製品、衣服が補償となるのは、保険の対象に家財が含まれている場合のみだと覚えておきましょう。
この点は、火災保険の検討時に必ずチェックしておくべきポイントだと言えます。
自分に適した保険の対象の選び方は、「住宅が持ち家か? 賃貸か?」「家財は多いか?少ないか?」など暮らし方に応じて変わってきます。
たとえば、賃貸住宅に住んでいる方の場合、建物の火災保険には大家さんが加入していることがほとんどです。
したがって、自分で加入する火災保険では、保険の対象に建物を含める必要はないので、「家財のみ」で良いでしょう。