今回は空家の維持に掛かる5つのお金について話をします。
① 固定資産税
毎年1月1日時点で所有者だった人にかかる費用です。
【固定資産税の計算方法】
固定資産税=課税標準額(固定資産税評価額)×1.4%(標準課税)
② 都市計画税
家が市街化区域に立っている場合にかかる費用です。
【都市計画税の計算方法】
都市計画税=課税標準額(固定資産税評価額)×都市計画税の税率(上限0.3%)
③ 火災保険
万が一の火災や自然災害リスクに備えて、火災保険への加入をおすすめします。
火災などで隣家に被害が及ぶと膨大な損害賠償の請求が予想されます。
もしものために備えることが良いです。
④ 水道光熱費
空き家の様子を見に行くときのために、電気・水道が使えるように契約を残しておくと実際の使用はなくても基本料金がかかります。
維持費としての把握が必要です。
⑤ 修繕費用
庭木の手入れがされておらず荒れていると、犯罪に結びつく可能性もあります。
また、住んでいない家は、実際居住している家に比べ少しずつ劣化していきます。
空き家には実際に住んでいなくても上記の様な費用が掛かってきます。
また増え続ける空き家の対策として施工された法律で「特定空家等」に指定されると、適切な管理をするよう助言・指導・勧告・命令が出されます。
勧告されたのに何も対策も施さないと、固定資産税の負担が重くなります。
この「特定空家等」に指定される住宅の条件には以下のような条件があります。
・倒壊の恐れがある
・衛生上、有害になる
・景観を著しく損なう状態である
・周辺の生活環境の保全を図るために放置が不適切である
次回は空き家をどうするかについてお話します。