住宅ローンの利用には申込審査が不可欠で、多岐にわたる要件のチェックが行われます。
中でも、客観的に判断しやすいのが年齢です。
今回は住宅ローンの年齢制限についてお話します。
申込者本人の現在の年齢だけでなく、ローン完済時の年齢も見なければなりません。
申込時の年齢の制限は各金融機関によっても異なりますが、概ね下限を20歳としており、上限は70歳前後としているところが多く見られます。
また、完済時の年齢は80歳未満とかなり高齢の設定になっているところもありますが、借入時の年齢によっては、借入期間の調整が必要になるため注意が必要です。
実際には、年齢だけでなく、職業や勤続年数、総資産など総合的な観点で審査が行われます。
まずは、仮審査を申し込んでみて、希望どおりの金額が借りられるか確認してみるとよいでしょう。
一般的には、初回の借入れも、途中からの借り替えにしても、高齢になればなるほど完済時の年齢制限に引っかからないよう、返済期間を短く設定しなければなりません。
そのため、月々の返済額が多くなれば家計にも影響があり、審査の目も厳しくなるでしょう。
また、住宅ローンの契約時に、任意加入ではありますが団信と呼ばれる団体信用生命保険の加入をすすめられます。
金融機関によっては必須条件とするところもあるでしょう。
団体信用生命保険とは、ローンの申込者本人に万一のことがあれば、返済中のローン残高がゼロになり、残された家族はそのまま持ち家に住み続けられるという内容の生命保険です。しかし、この団信も加入時には審査があり、申込時の健康状態によっては、契約ができない可能性があります。
高齢であればなおさらリスクは高くなるため、審査に通らないケースも見られます。
その結果、住宅ローンを組むことができないこともあり、高齢になってから住宅ローンを申し込むことはかなり難易度が高いと言わざるを得ません。