中古戸建にこれからも住もうとする時、
「大規模なリフォームをするなら、建て替えてしまったほうがいいのでは?」
「それともリフォームのほうがかなり安いのだろうか?」
という疑問にぶつかるのではないでしょうか。
一生に二度もない大きな決断ですので、判断は慎重になりますよね。
基本的には、リフォームのほうが解体費用や廃材処分費用がかからない分、建て替えるより安いです。
ただ、リフォームでは劣化部分をひとつひとつ修復していくため、作業効率が悪くなります。そのため家の状態によっては建て替えたほうが手っ取り早く、場合によっては安く済むこともあります。
今回は築年数によってリフォームと建て替え、どちらがお得なのかを解説します。
【築50年】
築50年の住宅は、建築基準法が改正される前の「旧耐震基準」の建物であるため、大規模な耐震工事が必要になり、費用が高額になります。
また柱や基礎など建物の構造体部分まで老朽が進んでいる可能性が高いため、場合によっては建て替えのほうが安い場合もあります。
【築40年】
築40年は建て替えがおすすめです。
建築基準法が改正される前の「旧耐震基準」の建物であるため、大規模な耐震工事が必要になり、費用が高額になります。
また柱や基礎など建物の構造体部分まで老朽が進んでいる可能性が高いため、場合によっては建て替えのほうが安い場合もあります。
【築30年】
築30年の住宅は、リフォームがおすすめです。
築30年の建物は、1981年に建築基準法が改正した後の「新耐震基準」(震度6~7の揺れでも倒壊は免れる程度)のものです。今リフォームをし、今後もメンテナンスをしながらであれば、あと50年住むことができます。
リフォームか建て替えかは、どちらが安いかだけで判断できるものではありません。
例えば、「安いからという理由でリフォームをして、何十年後かに結局建て替えが必要になった」という場合や、「間取りの理想があったが、リフォームでは柱が動かせず、できなかった」などという場合があります。地盤からくる耐震性の不安は、地盤改良ができる建て替えが安心です。