前回はブラックリストに載っているか確認する方法をお話しました。
今回はブラックリストに載った後に住宅ローンを組む方法についてお話します。
方法①「傷」が消えるまで5〜7年間待つ
個人信用情報に「傷」(=金融事故)が付いてしまった場合、「傷」の記録が消えるまで待つのが、もっともシンプルで効果的な方法です。
住宅ローンの審査では、金融事故に大きいも小さいもありません。何かしらの金融事故記録が残っている場合、審査に合格する可能性が低くなります。
金融事故が個人信用情報に掲載されている間は、どうしても審査が不利になるため、事故情報が完全削除されるまで5〜7年間待ちましょう。
逆に言えば、待つことさえできれば、ブラックリストに載った後でも住宅ローンを利用することが可能になります。
方法②自分の「属性」を改善する
ブラックリストに載った人は、銀行からの圧倒的な低評価を受けます。
少しでも審査に合格する確率を高めようとするなら、自分の「属性」を改善するしかないでしょう。
属性とは「勤め先」「勤続年数」「家族構成」などの要素を総称したもの。
大企業に勤めていたり、公務員であったり、勤続年数が5年以上あったりすると、属性が一気に高まります。
大企業に長年勤務していれば、個人信用情報にキズがあることを覆すほどの効果があるはずです。
しかし、勤め先と勤続年数などの属性は、なかなか変えられないもの。どうにかして誰でもできる「属性」改善方法がないかと考えている読者もいるでしょう。
では、誰でもすることができるうえに、抜群に「属性」を改善してくれる方法を紹介しましょう。それは「頭金」を準備することです。
頭金を準備している人は、銀行から「お金の使い方が計画的で、返済能力が高い」と見られています。
住宅ローンの頭金は、100〜300万円が相場です。これほどの大金を準備するには、長期的な貯蓄が必要でしょう。
長期的な貯蓄は本当に難しいですよね。銀行も貯蓄が難しいことは十分理解しています。
だからこそ頭金を用意する人には、高い評価をしてくれるのです。
もし頭金100万円以上を準備することができているなら、あなたの属性は大きく改善され、審査に大きなプラス要素をもたらすことでしょう。
ちなみに頭金を準備する方法は、自分で貯蓄するだけではありません。親や祖父母からの支援を受けることも可能です。
支援を受けた場合でも。自分でした貯蓄と同様に、属性を改善させることができます。
一般的に、親族からお金を受け取る場合、「贈与税」が課税されますが、住宅ローンの頭金のために受け取るお金なら、非課税になるのもポイントです。
方法③審査が甘い銀行を狙う
ブラックリストに載った後では、住宅ローン審査が厳しい銀行に申しこむと、すぐ否決されてしまいます。
審査を通過したいなら、審査が甘い銀行に狙うようにしましょう。
銀行は審査基準を明確に開示していないため、「審査が甘い」と明らかな銀行はありません。
しかし、長い間、多くの住宅ローンの利用者に関与してきた経験から言えば、明らかに他の銀行よりも「審査が甘い」と感じる住宅ローンがあります。
実際に「審査が甘い住宅ローン」に申し込みした人が、ブラックリストに載った後でも簡単に通過したことを見たこともあります。
一体どこの住宅ローンかというと…実は「フラット35」です。
不動産業者はお客さんから「ブラックリストに載っているかもしれない」と聞けば、迷わずフラット35を紹介するでしょう。
それほど、業者内では「フラット35=審査が甘い」という共通認識があります。
正直、私もなぜフラット35の審査が甘いのかわかりません。
これからもフラット35の「審査が甘いメカニズム」が、明らかになることはないでしょう。
しかし過去の合格実績から判断するに、フラット35がブラックリストに載った人に優しい住宅ローンであることは間違いありません。
ブラックリストが心配な方はイチかバチかでフラット35に申し込んでみましょう。
申し込むだけなら無料です。