日本の湿度は、時期によって大きく変化します。
梅雨には70~80%にも上りますが、寒さが厳しくなる12~4月は10~20%にまでダウンすることもあります。
また、冬場はエアコンを使うため室内の乾燥はより酷くなってしまいます。
快適に過ごす最適の湿度は、40~60%と言われているので、冬はいかに湿度が低いかが分かりますね。
空気が乾燥していると体調を崩す人が多くなります。
なぜかというと、空気が乾くと風邪やインフルエンザウイルス、コロナウイルスが繁殖しやすくなるうえに、鼻やのどの粘膜機能が低下してウイルスの侵入を防げなくなってしまうためです。
冬になるとインフルエンザ患者数が一気に増えるのは、この2つの理由が相互に関係しているためです。
風邪やウイルス対策のために乾燥しているお部屋を乾燥したいけど電気代が気になると思います。
今回は前回に引き続き電気代が掛からない、電気を使わないお部屋の加湿方法をお話していきたいと思います。
冬になると温かい飲み物が飲みたくなるものですよね。
そこでお湯を沸かすとき、やかんにちょっと多めに水を入れて蓋をせずにお湯を沸かすと、簡単に加湿することができます。
天板にやかんを置けるタイプのストーブを使っている家庭であれば、ストーブを稼働しているときは水をたっぷり入れたやかんを置きっぱなしにしておくのも良いです。
やかんがない場合は、ケトルでお湯を沸かしたあとに、蓋を開けておくといいですよ。
やかんと同じ原理で、お鍋やおでんなどの煮物料理を食べるのも良いです。
卓上コンロを使いながらお鍋を食べれば、常に汁が沸騰して蒸発しますし、あたたかいご飯をおいしく食べれるのでいいことずくめですね。
エアコンは乾燥してしまうから使いたくないという場合は石油ストーブを使いましょう。
石油ストーブは石油を燃焼する際、水が発生するため、加湿効果があるのです。
石油ストーブ上の天板にはやかんを置くことができるので、石油ストーブの上でお湯を沸かすとより加湿効果があります。
また植物を活けることもおすすめです。
植物は、根っこから水分を吸った後、葉の裏から水分を放出します。
水に活けた植物でも土植えの植物でも、どちらでも大丈夫です。加湿をしながら植物のある素敵なお部屋になりますよ。
最後はとっておきの裏技?です。
毎日のお風呂上りに換気扇をつけずにそのまま浴室のドアを開けっ放しにしておきましょう。
浴室にこもった湯気が、脱衣所やリビングに届くことで加湿効果があります。
浴室の水あかやカビが心配な人は、お風呂上りに水切りワイパーやタオルなどで壁の水滴を落とすようにしましょう。ちょっとしたひと手間で、掃除がぐんと楽になりますよ。