今回は不動産広告などでよく見かける用語を詳しくお話していきます。
・所有権・借地権の違い
不動産物件を購入するときに、所有権と借地権という言葉を耳にする人は多いと思います。一方で、不動産業界は日常生活では使われない専門的用語が沢山あり、用語の具体的な意味を詳しく知らないという人も多いでしょう。
自分が所有しており、所有した土地や物件をどのように使用するかを自由に決定できる権利を所有権といいます。土地を購入すると専門機関へ所有権の登記手続きをします。登記には、土地や物件の所有者を明確にし、購入した後でトラブルにならないよう事前に対策できる役割があります。一般的には所有権をもつ物件が売買されています。
所有権に対し、土地を利用する権利を借地権といいます。これは、土地の所有者が土地を借りて使いたい人に貸したときに発生する権利です。所有権と借地権はどちらも土地の権利ですが、大きな違いは土地の所有者の権利なのか土地を借りている人の権利なのかの違いです。
借地権の中にも賃借権と地上権の二種類があり、借地権は不動産トラブルが非常に多い権利でもあります。
また、土地を所有すると国から土地税が課せられます。この場合、土地の所有権者に対して土地の登記手続きによる登記免許税や固定資産税、都市計画税などの税金がかかりますが、借地権の場合は、土地を借りているだけですので、土地の所有にかかる税金の負担はありません。
・ベランダ・バルコニー・テラスの違い
所有権や借地権と同様に「ベランダ、バルコニー、テラス」の違いも不明瞭という人も多いのではないでしょうか。ベランダは、人の出入りを前提に屋根がついているスペースを指して使います。これに対して、屋根がついていないものをバルコニーといいます。
ベランダとバルコニーの違いは、屋根の有無になります。また、ベランダやバルコニーは建物の2階以上に設定されているのに対して、1階に設置されているのをテラスとよびます。バルコニーやベランダには屋根が関連しており、テラスには家の階層が関係していると覚えておくと良いでしょう。
・「徒歩1分」の距離
物件を探していると、物件から駅までおおよそどのくらいの時間が設定されているのを目にすることもあるでしょう。不動産業界では距離と時間に目安を設定しており1分間で80mと規定しています。
すべての人にあてはまる内容ではなりませんが、子供から大人まで老若男女問わずに、目的までアクセスできる時間の目安として定められています。
・土地購入における消費税
土地所有すると税金を支払う義務がありますが、その中で消費税は土地を購入しても一切かかりません。これは、消費するものに対して税金の義務が求められており、購入しても消費しないものに消費税は必要ないのです。アパートを借りたときの「家賃」にも同じことがいえます。