よく「〇〇〇万円で家が建つ」などCMなどで見かけますよね。
超ローコストで家を建てられたら、家計的にも助かりますよね。
実際に500万円台で家を建てる人も最近は増えているようです。
消費税も10%に上がったので少しでも出費は抑えたいものですよね。
500万円というと高級外車を新車で買える程度の金額ですが、住宅の金額としては安すぎるように感じます。
500万円で25坪の住宅を建てるとすると、坪単価は20万円という格安住宅ということになります。
ただし、ローコスト住宅で最も注意しなければならないのは、宣伝価格とトータルでかかる費用が同じとは限らない、という点です。
500万円で建てられると言っても、建物価格だけを指しているというケースも少なくありません。
住宅設備が別料金になっていることも多いです。
間取りやデザインなどに強い制限があり、変更を加えると価格が跳ね上がってしまうことも少なくありません。
自分のこだわりを追求した結果、ローコストメーカーではなく、普通のハウスメーカーに依頼するのと変わらない価格になってしまうことだってあります。
また、ローコスト住宅に限らず、門や庭などの外構工事費については、住宅価格とは別に提示している広告が非常に多いです。
家の価格や予算について考える際は、他にどんな費用がかかるのかを把握しておかなければなりません。
某大手ハウスメーカーの展開する700万円台で建てられるということを謳い文句にした商品ですが、実際にかかる費用は1000万円以上になってしまうことが多いです。
また、もう一つ注意しなければならないのが土地の購入費です。
場所や面積によっては、土地購入費は建物価格を上回ります。
500万円で住宅が建てられると聞いて住宅購入に踏み込んでも、土地の費用と合わせると予算を大きくオーバーしてしまう可能性もあります。
「〇〇◯万円台で家が建つ!」と宣伝していても、実際はもっとお金がかかる場合が多いと説明しましたが、中には本当に設備や外構工事費込で建てられるローコスト住宅も存在します。
全国展開している大手だと難しいですが、中には確かに500万円台で建てられるような超ローコスト住宅を扱っている地元の工務店もあります。
超ローコスト住宅は極限まで価格を抑えているため、設備も内装もシンプルです。
間取りの自由度もあまり高くはありません。
それでも、生活に必要なものは一通り揃っています。
超ローコスト住宅を建てる際に大切なのは、生活に本当に必要なものは何か、ということを明らかにすることです。
無駄のないシンプルな生活の追求が、超ローコスト住宅の実現に繋がります。