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平屋は2階建てより金額が掛かります。

カテゴリ:不動産コラム
安く家を建てたい人や探している人の中には、「平屋だったら安くなるかな~」と思っている方も多いのではないでしょうか?
確かに、平屋なら階段もないですし、背も低いので安そうな気がします。
しかしながら、その考えはは間違いです。

実は平屋の家はとても高く、平屋はお金持ちの象徴です。

今回は「平屋の家」はなでお金持ちの象徴なのかをお話していきます。



平屋の価格が高い理由は主にの2つです。

理由①工事費が割高になる
理由②広い敷地を必要とする

理由②.工事費が割高になる
1つ目の理由としては、平屋の建築費は割高と言う点です。

階段がないため安くなりそうですが、平屋はそれ以上に価格が高くなります。 

建物には、基礎と屋根があります。

50㎡の平屋と100㎡の2階建でも、基礎と屋根はそれぞれ1つです。

基礎や屋根については、見積りの中に基礎工事もしくは屋根工事といった項目が登場します。

基礎や屋根は建物にとって重要な工事であるため、しっかりと行います。

基礎工事と屋根工事に500万円かかるとしたら、50㎡の平屋と100㎡の2階建を比べると、1㎡当たりの工事費は平屋の方が割高になります。 

もちろん、平屋には、階段や2階の床の工事費用がなくなります。

しかしながら、それ以上に基礎工事と屋根工事の金額が高いため、結局は割高となるということです。 

100㎡の平屋と100㎡の2階建を比べたら、100㎡の2階建の方が建築費は安いです。

理由②.広い敷地を必要とする
2つ目としては、平屋は広い敷地を必要とするという点です。

つまり平屋を建てようとすると、広い土地が必要となるため、土地代が高くなります。 

一見すると、100㎡の敷地に100㎡の平屋を目一杯建ててしまえば良いのではないかと思いますが、実はそのようなことはできません。

実は土地には建ぺい率と呼ばれる制限があります。

家を建てるなら覚えておきたい「建ぺい率」と「容積率」
建ぺい率とは建築面積の敷地面積に対する割合を言います。

建築面積とは、建物を上から見たときの面積です。

以下に、建物と敷地を上から見たときの図を示します。 


建ぺい率とは、敷地に一定の空地を保有させ、建築物を安全、防火および衛生等の面で環境の良好なものに維持するために設けられているもの


住宅地に多い建ぺい率の指定は、50%とか60%といった数値が多いです。


例えば、建ぺい率が50%と定められているエリアでは、敷地の面積が100㎡だとしたら、建築面積が50㎡までしか建てられないことになります。


残り50㎡は庭や駐車場の敷地ということになり、建物を建てることができません。


一方で、土地には建ぺい率の他に容積率という指定があります。


容積率とは、延床面積の敷地面積に対する割合


延床面積とは各階の合計面積となります。


容積率に関しても、100%や200%といった数値で指定されます。


容積率が100%のエリアであれば、100㎡の敷地に対して、延床面積100㎡まで建てることができます。 


戸建住宅用地では、建ぺい率は50%、容積率は100%と定められているところが多いです。 


建ぺい率が50%で容積率が100%の土地は、100㎡の敷地の場合、建築面積は50㎡、延床面積は100㎡までの建物を建てることができます。


つまり1階を50㎡、2階を50㎡とすれば、延床面積が100㎡となるため、2階建てまで建築することができます。


一方で、同じ土地で平屋を選択した場合、50㎡までしか建てることができません。


100㎡の平屋を作りたいのであれば、倍の土地面積である200㎡の土地を購入しなければなりません。 


同じ広さの家を建てるにも、平屋の場合、余計に土地を購入することになり、土地代の分が高くなります。


また、建ぺい率が50%で容積率が100%の土地というのは、本来2階建ての建物を建てることができます。 


そこをあえて平屋しか建てないのは、もったいない土地の使い方をしていることになります。


もったいない土地の使い方とは、言い換えると、贅沢な土地の使い方です。


とても広い土地を持っている人であれば、余裕があるため、わざわざ2階建てにする必要が無く、平屋を建てられることになります。


次回は平屋のメリット・デメリットをお話する予定です。




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柳田 直喜

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