前回お話をした賃貸VS持ち家のどちらがお得?の続きで今回は賃貸と持ち家の一生で掛かるお金のお話をします。
33歳の会社員で妻と子供の3人家族という設定と50年住む場合でお話していきます。
賃貸の場合
家賃、月85,000円
間取り、2LDK
50年同じ場所で住むと想定できないので引越しは10回
更新期間、2年毎
更新回数、8回
更新時家賃1ヶ月
賃貸契約8回(敷金礼金各家賃1ヶ月分)
家賃だけで言うと600ヶ月(50年)支払うと51,000,000円
引越しは8回×10万円で800,000円
2年ごとに更新があるので25回更新することになりますので家賃85,000×25回で2,125,000円。
賃貸契約は引越しの回数の8回は契約手続きをするので敷金礼金それぞれ家賃1ヶ月分の170,000円×8回で1,360,000円
以上合計金額は55,285,000円となります。
持ち家の場合
85,000円の支払いになるためには、3,000万円の住宅ローンを変動金利0.9%で35年で支払うと仮定します。
月々の住宅ローン支払い金額85,000円×420回(35年)で35,700,000円
賃貸と違い固定資産税が掛かるので、年間120,000円×50回で6,000,000円
50年という期間では水廻りや屋根、壁などのリフォームが必要になるので1,000万円を想定します。
以上合計金額は51,700,000円となります。
賃貸・持ち家の合計金額の差は、賃貸の方が400万円支払う金額が高くなる計算です。
結局のところ、賃貸と持ち家はどちらがトクなのでしょうか?
住居費の負担という点では、長い目で見ると家賃を払い続ける賃貸が不利といえそうです。
持ち家には家が資産になるという強みもあります。
とはいえ、住居費はどんな家に住むかによって大きく異なります。
また、実際問題として自分が住居費をこの先何年払うかも不確定なので、一概に損得を金額で比べるのは難しいでしょう。
ただ、持ち家は『自分の家』という安心感があります。
それに家が古くなって売るのが難しくなったとしても、土地として売ったり、建物が使えれば人に貸すことはできるでしょう。
老後に高齢者住宅などに住み替えることになったとしても、自宅を人に貸して家賃収入が得られれば負担を抑えることも可能になります。
賃貸か持ち家かを選ぶときには、金額の差だけでなくライフスタイルや安心感などの精神的な側面も考慮することが大切でしょう。