気候が暖かくなって害虫の活動が活発になっているこの時期。さらに梅雨の多湿で害虫が大量発生する前に、今からしっかりと対策をしていかないといけません。今回は梅雨入り前から行っていく害虫対策についてお話していきます。
【ゴキブリ】
ゴキブリは梅雨に繁殖期を迎えるので、5月のうちにくん煙剤で駆除しましょう。卵が孵化する2~3週間後にもう一度くん煙剤を焚くとさらに効果的です。
台所・水まわりはこまめに掃除する
食べ残しはすぐにラップかフタをして冷蔵庫に片付ける。
ガスコンロの油汚れや三角コーナーは毎日掃除する。
冷蔵庫や棚の裏のホコリもこまめに掃除する。
・ゴミを捨てる際のひと工夫
生ゴミは毎日ビニール袋や新聞紙でしっかり包み水気を切る。
ペットボトル・ビン・缶はよく洗い、すぐにゴミ出しする。
引っ越しや宅配便のダンボールにはゴキブリの卵が付着していることがあるため、不要な段ボールはすぐに処分する。
・ペットや観葉植物も注意
ゴキブリのエサとなる髪の毛やホコリ、ペットのエサや排泄物などはこまめに掃除する。
枯れた観葉植物や花瓶の花はそのままにせず、すぐに片付ける。
・家の中に侵入させない
窓や玄関は開けっ放しにしない。
侵入ルートとなる玄関付近や、エアコンの室外機付近、ベランダ、窓際、プランターの横などに毒エサ剤を置いておく。
【コバエ】
コバエはわずかなすき間からも侵入してきます。また、大量発生させると駆除が大変なので、生ゴミと水まわりは毎日片付けておきましょう。
・ニオイや灯りに注意
コバエはニオイに敏感に反応するため、生ゴミはその都度密閉するなどしてニオイを出さない。
屋外の照明を防虫仕様の蛍光灯に変更するとよい。
・水分を出さない
コバエの産卵には多くの水分を要するため、台所まわりの水気はしっかり拭き取っておくことが効果的。
【蚊】
蚊はバケツや下水溝、空き缶などに溜まった水の中に卵を産んで繁殖します。蚊の幼虫ボウフラの発生場所となる水場に薬剤を散布してボウフラのうちに駆除しましょう。
・ボウフラを発生させない
庭やベランダに溜まった水は蚊の幼虫ボウフラの温床となるので、水たまりをつくらないよう心がける。
雨のあとの晴れた日に蚊は産卵しやすくなるため、庭やベランダなどに蚊取り線香を焚いておくと、蚊が水場に近づけず産卵できなくなる。
・蚊が好む香りと嫌がる香り
蚊は汗のニオイを好むので、体は清潔にしておく。
蚊はレモンなどの柑橘系やペパーミント・ローズマリーなどのハーブの香りを嫌う。
・虫よけ剤の上手な使い方
侵入ルートとなる窓や玄関に忌避剤を取り付ける。
虫よけスプレーは約2時間置きに使用するのが効果的。
【クモ】
毒グモを除いて、ほとんどのクモは無害で害虫を捕食する益虫といわれています。クモは一般的な殺虫剤で簡単に駆除することができます。
・クモの巣を張らせないコツ
クモの巣を張りそうな場所に、あらかじめクモの巣対策用のスプレーを噴射しておくことで、長期間クモの巣を防ぐことができる。
クモは照明に寄ってくる蚊などの虫をエサにして巣を張るので、換気扇や排水口にフィルターをつけて侵入ルートをふさぐ。
【アリ】
ほとんどのアリは巣の中で活動しているため、アリの通り道に毒エサ剤を置いて、巣ごと退治するのが効果的です。
・屋外に殺虫剤を撒く
アリの巣穴や通り道に殺虫剤を撒いておく。
・食べ物を片付ける
食べものはフタ付きの容器に入れて保存する。