今回は高速道路における渋滞についてお話します。
高速道路は基本的に車のみの走行かつ、信号も存在していない場所がほとんどです。
以前は高速道路で渋滞が発生する主な原因となっていた料金所も現在では、ETCの普及により料金所での渋滞は大幅に緩和されています。
状況も良くなっているにもかかわらず、なぜ渋滞が発生するのでしょうか。
主な原因となっている3つについて説明します。
1つ目は、現代の高速道路での最大の原因となっているのは、道路の構造上による速度の変化です。特に下り坂から上り坂に差し掛かる通称「サグ部」と呼ばれているところと、そこからの上り坂ではどうしても車の速度が落ちてしまいます。
2つ目は、トンネルの入り口です。ドライバーは無意識に速度を落とすことが多く、その結果、後続車との車間距離が縮まることで渋滞が発生しやすくなります。
3つ目は、インターチェンジの合流部分です。合流する車を走行車線に入れようと後続車が速度を落とすことにより、トンネルと同様に車間距離が詰まり、渋滞が発生しやすくなります。
ドライバーがあまり感じないような微妙な速度変化であっても、交通の流れには大きな影響を及ぼし、やがて渋滞が発生する原因となるのです。
おまけ
一般道で渋滞が発生する主な原因は交差点です。大きな交差点には信号が設置されていて、信号の時間は交差点の交通量によって違います。
交通量が多い交差点の青信号は時間を長めに設定しています。しかし交差している道路を通行する車の量がどちらの道路も多い場合は、通行する車両分の時間を確保することが難しくなり、交差点の先頭でどんどん車が詰まり、その結果渋滞が発生するのです。