電車や新幹線、高速道路などで進む方向を「上り」「下り」と言いますよね。
坂を上ったり下ったりしているわけではないのにどうしてでしょうか?
今回は高速道路や電車などの「上り」と「下り」の定義をお話します。
「上り」「下り」は、基本的には東京を起点として定められています。
東京を起点としているとは、東京に近付く方向が「上り」、東京から遠ざかっていく方向が「下り」ということです。
大正時代の国道は、「東京市より○○府県庁所在地○○に達する路線」とされていたため、全ての起点は東京(日本橋につくられた道路元標)でしたが、現在の国道は、路線名(番号)や重要な経過地とともに起点と終点が決められています。
(引用元:「国土交通省」 )
たとえば、国道2号は大阪府が起点、福岡県が終点です。
このように起点が違えば、大阪府に近づく方向が「上り」、大阪府から遠ざかっていく方向が「下り」と呼ばれるのです。
方角ではなく、起点と終点によって決まっています。
これから今向かおうとしている方向が「上り」なのか「下り」なのかが分からなくなったら、起点を調べて、近づく方向に行きたいのか、遠ざかる方向に行きたいのかを考えれば答えがでます。