前回、空腹は仕事や勉強の生産性を高めるのに効果的とお話しました。
今回はは空腹感と上手に付き合いながら空腹の効果を得る方法を3つ紹介します。
1. 朝食を食べる前に本を読む・勉強をする
忙しい社会人や学生の皆さんにおすすめなのが、朝活。朝食を食べる前に、本を読んだり勉強をしたりしてみてはいかがでしょうか。朝食前は当然、お腹が空いていますよね。その空腹感を利用して集中力を得ることを狙うのです。
仕事や学校が始まるまでのプライベートの時間を、眠いからと言ってダラダラ過ごすより、読書や勉強を行ったほうがより有意義に時間を使えるのは言うまでもないこと。朝から活動をしたという充実感からよい気分で一日をスタートできます。
昼食前や夕食前ももちろん空腹な時間帯ではありますが、自分のために時間を効率よく使えるという点で、朝活を強くお勧めします。
2. 炭水化物を肉や野菜に変える
いくら空腹がいいとは言え、実際には食事を欠かすことはできませんし、空腹でばかりいたら辛いもの。それなら食事の内容をちょっと変えるというアプローチはいかがでしょう。炭水化物を肉や野菜に変えてみるのです。
食後に血糖値が急上昇し、その後インスリンの分泌により血糖値が急降下するのが、食後の眠気の原因なのでしたね。そこで、炭水化物や糖類などの血糖値を急上昇させる食べ物を控え、肉や野菜といった血糖値を急上昇させない食べ物を食べるようにしてみてください。
同様の意味で、おやつに甘いものを食べがちな方は、間食の取り方に注意してください。コーヒーをよく飲む方は甘いものが欲しくなることもあるかもしれません。飲み物を水やお茶に変えるといいでしょう。
3. エナジードリンクの飲み方に気を付ける
忙しい学生や社会人の方の中には、食事をとる暇もなく、とりあえずエナジードリンクを飲んで仕事や勉強に取り掛かる方も多くいるのではないでしょうか。お腹がすいていてもエナジードリンクを飲めば、どうにか一時しのぎができますよね。しかし、このエナジードリンクの摂取が落とし穴になります。
確かに、エナジードリンクを飲んで30分間の間は、血液中の血糖値がグーンと上がります。エナジードリンクに含まれるカフェインなどの効果も相まって、その間は作業効率が上昇します。しかし、エナジードリンクを飲んで30分後からはインスリンが分泌され、血糖値が急降下し脳は停滞期に入ってしまうのです。
つまり、エナジードリンクによって一時の集中力と効率性を得ることはできますが、その後の血糖値の急激な低下によって集中力が落ち、その結果すぐにイライラしたりクリエイティビティまでもが落ちたりしてしまいます。エナジードリンクにはあまり頼り過ぎないほうが良いです。
空腹だからといってイライラしているばかりではもったいないものです。上手に空腹感を活用し、仕事や勉強の効率をアップさせてください。