新型コロナウイルスの感染対策として日々の生活にマスクは欠かせないですね。
今では昨年の春先にあったマスク不足も解消されて色々な種類のマスクが容易に手に入れることができますよね。
そこで本日はマスクの種類によってのどれだけ飛散や飛沫に差があるのかをお話していきます。
結論から言うとスーパーコンピューター「富岳」を使ったシミュレーション結果では「不織布マスク」が、飛沫の飛散を抑える効果が高い傾向にあるようです。
また、息が吸いにくい=性能が良いということになるようです。
ウレタンマスクや布マスクに比べて「不織布マスク」は性能が高い反面、通気性が悪いということになります。
ただし不織布マスクといっても商品によって性能幅があるので布マスクよりも性能が劣っている不織布も市販されていると思います。
その為、「息が吸いにくい=性能が良い」が性能が高いと思えば良いと思います。
また、豊橋技術科学大のプレスリリースによると、吐き出しの飛沫量は不織布マスクは80%、布マスクは66%〜82%が抑制され、吸い込み飛沫量では、不織布マスクの場合はマスクと顔に隙間がある場合でも飛沫量を3分の1ほどにできると発表されています。
一方で、フェイスシールドは大きな飛沫(50マイクロメートル以上の水滴)であれば抑制する効果が見込めるが、より細かいエアロゾルはほぼ漏れてしまうことが分かりました。
マスクの素材別の吐き出し飛沫量・吸い込み飛沫量の違いを調べた研究チームの実験・シミュレーション結果は以下の通りです。
(マスクなどの種類/吐き出し飛沫量/吸い込み飛沫量)
①不織布マスク/20%/30%
②布マスク/18〜34%/55〜65%
③ウレタンマスク/50%/60〜70%
④フェイスシールド/80%/小さな飛沫に対しては効果なし(エアロゾルは防げない)
⑤マウスシールド/90%/小さな飛沫に対しては効果なし(エアロゾルは防げない)
※出典:豊橋技術科学大のプレスリリース
ここで問題になるのが日常の場面ごとに、どのマスクを選べば良いのかということになります。
「マスクは性能だけでなく、通気性や、繰り返し使えるかという対費用効果も考えて選択するのが良いと思います。
そのため日常のオフィスなら布マスク、人と集まる密になるような機会があるなら不織布マスクを着ければ良いのではないでしょうか。
ただし、いつ誰が新型コロナウイルスに感染していまうか分からない今は、「不織布マスク」を日常的に着けることが感染拡大を防ぐことになると私は思います。