ここ数日季節外れの温かい日が続いていますね。
明日以降は平年並みの気温に戻って朝晩は冷え込む季節になっています。
そこで本日は「猫バンバン」についてお話します。
この「猫バンバン」、ご存知の方も、ご存じない方もいらっしゃるかと思います。
「猫バンバン」とは、日産自動車により提唱せれていて「車のエンジンルームやタイヤの間に入り込んだ猫を逃がすために、ボンネットをバンバンと叩く行為、およびそれによって猫の安全や生命を守る取り組み」です。
現在では、他の自動車メーカーなどにも拡がりをみせています。
寒い時期だけでなく、一年を通して、猫ちゃんが止まっている自動車のエンジンルームやタイヤハウス(タイヤの周りの隙間)などに入り込んでしまうことがあります。
狭くて暗い隙間が好き、外敵から隠れられて安全、そして雨風を凌げるためです。
しかも身体が小さい子猫に多いそうです(隙間に入り込めるため)。
実際にボンネットを開けて中を見てみると本当に子猫や小さめの猫が下から入り込めるくらいの隙間があるんです。
もしも、猫ちゃんが隙間から入り込んでしまい、ドライバーがそれに気付かずにエンジンをかけて発車してしまったら、その子はどうなってしまうでしょうか。
どんどん熱くなるエンジン部や、ファンやベルトの回転部に巻き込まれるかもしれません。
危険にさらされるだけでなく、命を落としてしまった、という事例もあります。
JAFが公表した情報によりますと、2019年1月の1ヶ月間だけでも「動物がエンジンルームに入り込んでしまっている」という救援要請が27件あり、うち25件が猫ちゃんだったそうです。
そのような事故を防ぐためにも、普段からエンジンをかける前に「猫バンバン」をやりましょう。
「猫バンバン」のやり方はとても簡単です。
車に乗る前にボンネットを優しく叩くだけでいいんです。
強くバンバンと叩くと逆に怖がってしまい、もっと奥へと入り込み出てこなくなる事もあります。
そのため寝ている子を起こすようように優しい気持ちで叩いてください。
また、周囲に人がいてやりづらいという時には、ボンネットを叩くのではなくドアを少し強めに開け閉めしてみるのも効果的なのだそう。
猫ちゃんの鳴き声がしないか確認してみるのもいいですよ。
また、車の下やタイヤの隙間などもチェックしましょう。
休んでいる子だったり、エンジンルームから出てきた猫ちゃんが隠れている事もあります。
駐車場のやお家の周りで頻繁に猫ちゃんを見かける方、長い間車に乗っていない方などは、猫バンバンだけでなくボンネットを開けて猫ちゃんがいないか確認するのがいいそうです。
この時期は、寒さも凌げるためエンジンルームに入ってしまう子が多いそうなので、出発前のちょっとした思いやりとして「猫バンバン」やってみてください。
ちょっとした思いやりが小さな命を救うことに繋がりますよ。