火災保険の相場は新築中古に関係なくほぼ一定になっていて、むしろ木造やSRCなどの建築工法や保険料の支払い方法に大きく影響されます。
例えば木造住宅における火災保険の相場は、鉄骨鉄筋住宅(SRC構造)の住宅よりも高めになっています。
建物保険1500万円、家財500万円の火災保険を条件とした場合、単年払いにかかる保険料はSRC住宅で約9600~1万9990円、木造住宅だと1万6000~39670円ほどになります。
このように木造とSRCなどの工法によって保険料が違ってきますが、これは一般的に木造住宅は火災リスクが高いと考えられているからです。
中古物件でも新築と保険料は同じになる理由
中古住宅と新築住宅に関係なく保険料がほぼ同じになる理由は、保険料は再調達価格によって算出されるからです。
何らかの理由で住宅を失った場合、同等の建築物を再建する際にかかる費用のことを再調達価格と呼んでおり、新築住宅の場合は建築費用をもとに算出され、建築費用がわからない場合は住宅構造や床面面積、所在地を参考にされます。
ここで言う所在地とは、対象となる住宅がある場所のことであり、周囲に木造住宅が多い場合は保険料が高めになる傾向です。
新築住宅や中古住宅のいずれであっても再調達価格に大きな違いがないため、保険料の違いとして現れにくくなっています。
ただし保険会社が定める築浅割引率によっては、新築住宅のほうが10%ほど保険料が安くなることもあります。
保険料を少しでも安くする方法は?
最も影響するのが保険料の支払い方法で、契約期間中の保険料をまとめて支払うとコストを抑えられます。
木造住宅の場合で10年一括払いをすると約20万9000円~30万7600円、SRC住宅の場合では11万400円~13万6850円ほどとなります。
つまり木造住宅では一括払いのほうが単年払よりも4万円~10万円ほど、SRC住宅だと8万円から20万円近くも保険料を抑えられます。
保険会社としては、まとめて支払ってもらったほうが効率的であるため一括払いほどお得感が増します。